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徒然なる日々のそんな話
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…のんびりと気ままな誕生日を一人で迎えた翌日。

恐ろしい事が起こりました。
職場で何時もかかってる公営放送が急きょ地震速報へと変わり。
何時もなら、地震が有りました、でも津波は有りません、くらいで終わるはずのそれは。
時間が経つにつれて、聞こえる声は悲鳴に近く、聞こえる言葉は耳を疑うような。
14時46分に始まったそれは、仕事が終わって帰るまでの3時間弱、私の精神を痛めつけるには十分な時間でした。
17年前、阪神大震災を現地(とは言っても大阪府ですが)で味わい、心と肉体に僅かな傷を負った自分。
たったそれだけなのに、何カ月もろくに眠れず、何年もあの日の前後はあの時間に目が覚め、17年も忘れられず、今に至るのに。
故郷を大切な人を失った人は、今のこの惨事をどんな気持ちで見聞きしてるのでしょう。
そして、甚大な被害を受けた北陸を始め、もはや日本の東半分と言っていいでしょう、只中に居る方々の心中は受けた傷は、私なんかの比ではないでしょう。
心中お察しします、と言うのも憚れますが、思わずには居られません。

地震、津波、石油タンクの爆発、火災、原発放射能漏れ…壊滅した街、ライフラインの断絶と、17年前知った街が炎に呑まれ壊れていく様をテレビで茫然と見た時と同じ、無力さでいっぱいになりながら、繰り返し繰り返し流れる映像にただ泣いています。
特に阪神では無かったはずの黒い津波が車も船も弄び、家々を流し、元がどんな形だったか解らないほどに街を破壊していく様はショックとしか言いようが有りません…
M9…世界で5例目になる9クラスの巨大地震は未だ、この情報が発達した国でさえ掴み切れない甚大な被害をもたらしました…
死者は1万人を超すだろうとさえ、言われています。
一人でも多くの生存者、そしてご遺体が見つかることを心より願います。

そして、60もの国や国連組織が支援の準備が有ると申し出て居てくれていることに感謝します。
阪神の時には政府の後手後手で間に合わなかった部分もたくさんあったので、早急に受け入れ態勢をした対応も有難いです。

おかげさまで私は東日本…特に名指しで地名が出た茨城や新潟などに住む知人と連絡も取れ、事無き事を得ました。
本当に、運が良かったのでしょうね。
でも電力や電話などのライフラインまでも寸断され、連絡が取れず、一日二日やるせない気持ちで過ごしました。
こんな時ほど時間は経たないものですよね…
17年前の古傷を抉られ、かかりっぱなしの被害を伝えるラジオに気が滅入り、心痛で常に気分が悪く。
それだけでも厳しいのに。
まるで人の不幸を喜ぶかのような冗談を言い、テレビを興味本位で見る職場の人たちにこれほどうんざりしたことは有りません。
自らに害がなければ、本当何でも言えるのですね。
言っていい事と悪い事すらも解らず、解っててもジョークにできる無神経な慎みがない大人たち。
思わず睨みつけてしまったけど、私もこんな立場で無かったら。
こんなことも言えてしまうのかもしれない、と反省もしました。

反面、自らも只中に居て何度も押し寄せる余震の最中にありながら、あれ以降地震に過剰反応する私を気にかけ、連絡をくれた知人も居ました。
これは何の違いなのでしょう。
人間性なのでしょうか。
痛みを知るからなのでしょうか?

しばらくはやっぱり立ち直れそうにないです。
ですが、せめて出来ることを精いっぱいやらないとダメですよね。
義援金くらいしか出来ることはないかもしれませんが、出来る事があるならばそれをしていかないと、今この時を耐えてる何千何万の方々に失礼だと思います。
心痛に苦しんでる場合じゃないですよね。
…でも。
笑うのだけは。
当分お預けになりそうです…
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