忍者ブログ
This blog is Written by きいろ,Template by ねんまく,Photo by JOURNEY WITHIN,Powered by 忍者ブログ.
徒然なる日々のそんな話
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[05/09 季長]
[09/11 riroka]
[08/21 riroka]
最新記事
最新トラックバック
プロフィール
HN:
きいろ
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
[PR]
[50] [49] [48] [47] [46] [45] [44] [43] [42] [41] [40]
11/01 [PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 あぁ…


月と星が鮮やかに輝く夜。
冷たい空気に、あたしの感嘆の吐息が。
溶けて、消えた。


突如、目の前に現れた「一枚の絵」に。
あたしは、魅せられる。

月光に映える金の髪。
光り輝く一対の、純白の羽…

何時も見てるはずの後姿に、あたしは目とココロを奪われる。
そして、思い知る。

 この人は、自分とは違う。、のだと。

時折、疎ましいとさえ呟くその羽は。
決定的な違いを突きつける。

解っていたのに。
「解っていた」ことと「思い知る」ことは全くの別次元だと。
いまさら、気づく。

あたしのような、ただのニンゲンからすれば、永遠と思える時を渡り歩く種族。
何時も気軽に触れていたそれに、急に気後れを感じて、手を止めた。

 こんなに、この背中は遠かった?

触れるだけで壊れそうな、完璧な絵。

ぐっと握り締めてたこぶしは、いつの間にか胸をかきむしる。
思い知ったことを、理解してしまったことを認めたくなくて。
ゆるゆると頭を振った。

 本当は……だなんて。



ん?と、眼差しが振り返る。
逆光の中でもはっきり見えるその瞳に全部映し出されそうで。
知られたくなくて、認めたくなくて。
崩れそうになる心を叱咤して。
何時ものように。
勝気に笑った。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メール
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする: